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2010年9月 2日

7月2日にオペをして以来、2ヶ月の間オペがありませんでした。

今日は、久しぶりのオペで、少し緊張しましたが、とても順調に終わりました。
左上の一番奥の歯を抜歯したあと、ソケットプリザベーションを行い、4ヶ月骨の治癒を待ちました。

今回とても順調なオペが出来た一つの理由は、このソケットプリザベーションがほぼ完璧に成功したからです。抜歯後、4ヶ月くらいすると、40%ほどの骨が吸収を起こし、インプラントの手術が難しくなります。この骨の吸収をできるだけ抑えるのが、ソケットプリザベーションです。

今回のソケットプリザベーションは、骨補填材を用いず、コラーゲンスポンジのみで行いました。ただし、この材料の使い方を変え、骨の吸収を押さえやすくする技術を学び、それを実践した初めてのケースでした。そして、その効果は、私が予想したよりずっと素晴しいものでした。ほとんど骨の吸収がなかったのです。

この結果、骨の幅は十分あり、上顎洞との距離も4ミリ程度を予想していたところ、7ミリもあったのです。そのため、リッジエクスパンジョンは不要、ソケットリフトも1ミリの挙上だけですみ、オペがとても楽に終わりました。

ソケットプリザベーションに、有効なパターンが出来たことは、今回の大きな収穫でした。

今日のオペは、インプラント2本の埋入で、今年のインプラントの本数が82本になりました。年間200本の目標は少し厳しくなりましたが、とりあえず良いオペが出来たことに満足の、良い一日でした。

2010年7月 2日

インプラントは、技術革新が急速に進んでいます。
そのため、良いという評判のものがあれば、すぐに導入しています。
しかし、実際に使用してみると、良いものばかりではありません。

今日のオペは、骨が細い上に、上顎洞までの距離が5ミリしかなく、リッジエクスパンジョンと、ソケットリフトを同時にしなければなりませんでした。

ソケットリフトは、SCAKITというリフティングドリルが優れもので、これを導入してから、ソケットリフトはすべて成功しているだけでなく、オペ自体がとても楽になりました。

ところが、リッジエクスパンジョンに使用する、コメットソノサージェリーという骨きりの器具は、2度使用しましたが、全く役に立ちませんでした。
今回でこの器具は、お蔵入りです。損害額7万円。

このように、新技術の導入には、常にリスクが伴います。
総額100万ほどかけて導入したものの、あまり役に立っていない器具もあります。
しかし、インプラントに関しては、新技術の導入に常に積極的でありたいと思っています。

人の骨に穴を開けるという、歯科治療においては極めて特異な治療が、インプラントです。
患者さんに対する侵襲は、歯科の中では特別大きいものです。
それゆえ、インプラントは、もっと安全に、もっと侵襲の少ないものへと進化していかなければならないと思います。

痛くない・腫れない・安全な手術を行ううえで、有効と思われる新技術は、これからも積極的に導入していきます。

今日のオペは、インプラントを3本埋入しました。
これで今年のインプラントの本数が80本になりました。

2010年6月29日

手術には、常に予想外のことが起こりえます。
今日の手術はそのような、予想外の事態から始まりました。

いつものように、麻酔をし、メスで歯肉を切開し、骨を露出させます。
スムーズな進行です。
オペは順調でした。
ところが、メスで開いたところに、あるべきはずの骨がなかったのです。
10ヶ月前に補填した、人工骨の顆粒が、そのまま残っていたのです。

事前のCTでは、異常は見つかりませんでした。

10ヶ月も待ったのに骨が出来ないなんて、考えられません。
感染していたら、骨は出来ませんが、その場合は痛みなどの炎症が起こり、人工骨の顆粒が漏れてきます。

そのような感染を疑う症状が全くなく、それなのに、骨が出来ていない。
ありえない状況でした。

骨にならなかった、人口骨をすべて撤去し、手術を中止するのが、普通と思われました。

しかし、残った骨を利用して、何とかインプラントを埋入できないものかと考えたのです。
大口式なら、出来るかもと感じました。

やってみることにしました。
だめならすぐに撤去すれば問題ありません。
インプラントが1本無駄になるだけです。

骨が残っているところに、慎重に、起始点を置き、オギュメーターでゆっくり拡大していきました。

予定の大きさまで拡大し、アラームゲージで試適してみました。
ホッとしました。
やや緩いものの、何とか初期固定をえられそうだったのです。

インプラントを慎重に埋入、初期固定を確認。

骨の欠けているところへ、最新の骨補填材を填入し、縫合して終了しました。

このオペでは、2本のインプラントを埋入、一つは骨のしっかりあるところでしたので、不安な1本と後日、連結固定します。

自分としては、納得の出来るオペが出来ました。

これで、今年のインプラントの累計が77本になりました。

2010年6月26日

皆さんは、歯医者という仕事に魅力を感じますか?ほとんどの方の返事は、ノーだと思います。では、歯医者は、自分の仕事に魅力を感じているでしょうか?

実は、あまり魅力を感じていないのが実情です。
医者に比べ、歯医者の平均年収は半分以下です。
医者ほど社会的地位もありません。
仕事のやりがいという点でも、あまり魅力はないでしょう。

歯医者になって3年も経つと、たいていのことは出来るようになり、仕事に面白さを感じなくなります。
この時期、如何にしてこの仕事を好きになるか悩みました。
そして、運良く出会ったのがインプラントでした。
勤務先の院長が、インプラントを始めたのです。
キャリア30年の院長が、インプラントのオペの日には、そわそわと、緊張しまくっていたのです。

是非インプラントを習得し、院長を追い抜きたいと思いました。
東京に出て、インプラントを習得し、開業する。
こうして、新たな目標が出来たのです。

私は、すぐに実行に移し、東京のインプラントの指導医に就職しました。
収入は、沖縄時代の半分以下に減りました。
歯医者が、ワーキングプアーと云われる所以です。
東京の歯医者の収入は、本当に低いのです。

運が良いことに、東京に来て1年で、開業することが出来ました。
もちろん、親の脛をかじっての開業です。

開業したら、収入も増え、人を使って楽しく仕事ができると思っていました。

トンデモありません!  
小規模の独立自営は厳しいのです。
開業してから、ほとんど休日はありません。
いわゆる、経営努力に明け暮れる毎日です。
自分で広告を作って、マンションに入り投函していたら、管理人と口論になり、住居侵入罪として、警察に捕まったこともありました。・・・本当です

悪戦苦闘の黎明期を乗り越え、やっと忙しい毎日があります。
良いスタッフにも恵まれました。

そして、今は、歯医者という仕事を自分の天職にしたいと念じつつ、スタッフとともに楽しく仕事をさせてもらっています。
決して、生まれながらの天職ではありませんが、天職に近づけるよう少しずつ努力を重ねていくことが、ちょとだけ楽しくなってきたこの頃です。

追伸  本日26日、インプラントのオペを行い、今年のインプラントの累計が75本になりました。毎週1~2回のオペを行っています。年間200本の目標達成を目指し、更に技術を磨いていきます。今日のオペは1時間で終わり、私の最短記録となりました。

2010年6月22日

簡単ですが、自己紹介から始めたいと思います。
8年前、インプラントの技術を身につけようと上京し、インプラントの指導医に就職しました。それまでの3年半のキャリアで、インプラント以外は、何でも任せろくらいの自信で上京し、すぐに自信を失いました。私の得意は、治療のスピードだけだったのです。

治療の質へのこだわりに、大きなショックを受けました。そしてそれ以後、インプラント指導医の手術を、週に2~3回のペースで勉強させてもらいながら、治療の質の向上に努めました。治療の質を高めるということが、今も私の最重要なテーマです。

7年前に開業し、日曜・祝日の半分以上をインプラントの技術習得の講習会に当てました。そして、5年前からインプラントのオペを行っています。
初めてのインプラントのオペは、本当に緊張しました。運もあって、成功し、今も患者さんのお口の中で、立派に機能してくれています。あれから、私のインプラントの技術もかなり進歩したと思うのですが、今でも手術の時は、朝から緊張します。でも、この緊張のおかげで、事故を起こすことなく、今日があるのかとも思います。

インプラントの技術は、日進月歩。革新的と呼べるくらいのスピードで新しい技術が紹介されていっています。そのため、今でもインプラント学会や技術講習会に、月に1回以上参加し、最新の技術を導入しています。
私がインプラントの技術習得で、特に重視しているのが、痛くない・腫れない・安全な手術です。この成果は、リフティングドリルによるソケットリフト、大口式インプラント、CTによる術前の分析などに、成果となって現れています。

今年、インプラントの埋入手術を200本以上行うという目標を立てました。そして、今日(6月21日)、3本のインプラント埋入手術を行い、1月からの埋入本数が、74本になりました。少し目標より遅れていますが、1本の失敗も無く、今日まで来ています。この間、上顎洞までの距離が3ミリのケースを、リフティングドリルによるソケットリフトで成功し、大臼歯部の抜歯即時埋入、4ミリ幅の骨に対し大口式によるリッジエクスパンジョンなども行ってきました。

私は、年間のインプラント埋入本数が、1000本を超えるようなインプラントの大家ではありません。しかし、昨年、このような大家がインプラントの手術で死亡事故を起こしました。決して事故を起こさないよう、いつも緊張感を持って、手術に臨みたいと思います。そしてこれからも、痛くない、腫れない、安全なインプラントを追求していきたいと思っています。

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山王デンタルクリニック 院長 佐藤雅彦

山王デンタルクリニック
院長 佐藤雅彦

山王デンタルクリニック公式サイト

昭和60年3月早稲田大学政経学部卒
平成11年3月岡山大学歯学部卒
平成11年から平成15年名古屋・沖縄・茨城・東京・埼玉で勤務医
平成15年12月山王デンタルクリニック開院

今、私が目指しているのは、10年後も感謝されるような、レベルの高い治療です。
10年後も安心して噛めるために、私たちは、質の高いインプラントを提供します。