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2)歯医者における感染対策の現状
私は、開業するまで、10箇所ほどの歯科医院で働きました。
そのすべての歯科医院で、感染対策は不十分でした。
問題となる具体例を一つご紹介します。
歯の神経を除去するときに使う、リーマーという器具があります。この器具はとても細く、患者さんごとに高圧蒸気滅菌にかけていては、すぐに金属疲労を起こし、破折してしまいます。
そこで、1日の終わりに滅菌し、それまでは、使い回しをするところがあります。診療台の横に、消毒液を入れたシャーレー(皿のような入れ物)を置いておき、その中に使用したリーマーを入れておいて、使い回しをするのです。
消毒液で滅菌できればよいのですが、肝炎ウィルスなどは、これでは殺菌できません。
もし、前の患者さんが、ウィルス感染者で、その器具を使って神経を除去していたらどうでしょう?その器具をあなたの歯の中に突っ込まれたら、かなり危険と思いませんか?
私が働いた歯科医院の中には、そういうところもあったのです。
記憶する限り、1日1回ではなく、1週間に1回、リーマーを滅菌していたと思います。1日100人以上が来院する、人気の歯科医院でした。
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